印象材料の使用方法
①パナジル(白水貿易株式会社)
硬化時間 4分
②テイク1アドバンス バイト(KAVO)
硬化時間 25~30秒
練和開始から1分後に取り出す
緊密な根管充填をする方法
point 根管のテーパーと適切なサイズのスプレッダーの選択
術式
①マスターポイントの選択
最終拡大ファイルより太いサイズ(ファイリング操作で拡がってしまう)
②シーラー塗布
最終拡大ファイル-1サイズのファイルにシーラー少量付着、逆回転
③マスターポイント挿入
先端にシーラー少量付着(内部の空気を押し出すように)
④スプレッダーによる圧接・撤去
マスターポイントを指で押さえて小刻みに反復回転
⑤アクセサリーポイントの挿入
⑥スプレッダーの圧接とアクセサリーポイントの挿入
スプレッダー先端をガーゼで清拭(滑りが悪くなるから)
撤去後のスプレッダーにシーラー付着していない=根管内のシーラー不足
→アクセサリーポイントの先端にシーラー付着し補給する
⑦ガッタパーチャーポイントの切断
※歯根破折予防
スプレッダーの挿入:根管の先端1mm手前までにとどめる
歯内治療学 第4版
根管充填のタイミング
①根管形態が形成されている
②痛みがない
③根尖部に発赤・腫脹・圧痛がない
④出血・排膿がない
⑤ペーパーポイントの着色がない
⑥滲出液がないor少量
⑦瘻孔が閉鎖している
根管数と頻度
上顎第一大臼歯:MB2根の存在;45%
※
MB2が根管性完全分岐根管:57.3%
上顎第二大臼歯は37.5%というデータもある。口蓋根が2根管のこともある。
上顎第二小臼歯:2根管;50%
上顎第一小臼歯:
1根(59%) 2根管;80% 1根管;18% 3根管;2%
2根(41%) 2根管(100%)
Weine の分類
タイプ3( 2 根で2 根管が独立)>タイプ2(2 根管が根尖部で合流する )
3根(1%) 3根管(100%)
歯根幅径≒歯冠幅径;3根の可能性が高い
上顎側切歯:1根管;90%
根尖5mm付近での唇側方向への湾曲が多い。
細いファイルを入れた時の根管の抵抗は、根管の狭窄ではなく湾曲である場合が多いので、無理な拡大はトランスポーテーションのもとになる。
下顎第二大臼歯:樋状根;30%
頬側で近心根と遠心根が癒合
舌側には陥凹
根尖は舌側へ湾曲
下顎第一大臼歯:4根管(遠心舌側根);25%
4根管目を見逃さないため、髄腔開拡の形態は三角形より長方形の方が適していると思われる。
MM根;10%、MD根はさらに少ない。
(通常は近心2根管。その真ん中にもう1根管MM根が存在する場合がある)
下顎第一小臼歯:2根管;20%
咬頭直下からバー挿入
下顎側切歯:2根管;34%
多くの根管は扁平な1根管あるいは2根管。
窩洞外形は長楕円形(髄腔の形態と舌側に第2根管が存在する場合がある)
コンドウ歯科HP
根管処置のゴール
根管処置の終末点
→生理学的根尖孔
①う蝕除去
②髄腔開拡
どこを狙っているか?
上顎大臼歯 口蓋根管
下顎大臼歯 遠心根管
根の形の相似形 中心を狙う
③天蓋除去と根管口の確認
検査 有鈎探針
ラウンドバー:掻き上げ操作
スチールバー:側面を用いた切削
※髄床底は天蓋よりも暗い色調を示すことを指標にする
④ろう斗状拡大
CAP3(無注水)(モード:ENDO)(パワー:5)
ストレートアクセスラインの形成
ファイル挿入して確認
⑤穿通
Cファイル(こし強い・太さは#10と同じ)・#10・#12がずぼずぼ入る
90°以上はリーミングしない
⑥根管長測定
#15で根管長測定
測定値-0.5~1.0mm
生理学的根尖孔(=根尖狭窄部):歯周組織の創傷面積や根管充填材の歯周組織への接触面積が最小、過剰な根管充填が避けられる
⑦根管拡大
ルーティー(注水)(モード:ENDO)(パワー:1)
#25・#30・#35・#40で根管拡大
根管清掃のゴール
⑴最初に抵抗を感じたサイズから2~3サイズ拡大
⑵ファイル先端への白い象牙質削片の付着
⑶洗浄液が汚れていないこと
手用ファイル操作
⑴根管内を洗浄液で濡らす
⑵強い力を加えない
⑶進みづらい時は前のサイズに戻る
⑷器具交換の度に根管洗浄
⑸刃部をアル綿で拭う
⑹プレカーブの付与
ステップバック法:彎曲根管の根尖部の直線化を避けることを主眼に考案された方法
最初に抵抗を感じた号数から1~2サイズアップ(=MAF マスターアピカルファイル)
サイズアップ(作業長より短い)↔MAF(作業長)の操作(根管の目詰まり予防)
レッジ、ジップ、穿孔の予防
⑴ろう斗状拡大後に根尖部を形成する
⑵ファイリング主体
⑶プレカーブの付与
⑷ステップバック法やクラウンダウン法
⑸過度に根尖部を太くしない
⑹Ni-Tiファイルの使用
⑧洗浄
ケンミックス(抗菌作用・有機質溶解作用)・EDTA(無機質溶解作用(スミヤー層除去))
ルーティー(無注水)(モード:ENDO)(パワー:1)
⑨貼薬
水酸化カルシウム(抗菌作用(強アルカリ性)・抗炎症作用(リポ多糖の加水分解))
ルーティー(無注水)(モード:ENDO)(パワー:1)
⑩仮封
キャビトン
歯内治療学 第4版
パーフォレーションの予防法
①根管探索時のエラー
予防法
⑴髄質開拡
レントゲン写真から天蓋までの距離を確認する
⑵天蓋除去
バーを引く操作
⑶根管拡大
プレカーブ付与
90°以下回転操作
②ポスト形成時のエラー
予防法
低速コントラの使用
※彎曲根管では サイズの小さいピーソーリーマーを使用が特に重要
※ガッタパーチャーの除去 プラガーで加熱して行う
印象材の硬化時間
アルジネート印象材
口腔内保持時間 1分30秒
寒天印象材
口腔内保持時間 3分