根管処置のゴール

根管処置の終末点

→生理学的根尖孔

 

①う蝕除去

 

②髄腔開拡

どこを狙っているか?

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上顎大臼歯 口蓋根管

下顎大臼歯 遠心根管

 根の形の相似形 中心を狙う

 

③天蓋除去と根管口の確認

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検査 有鈎探針

ラウンドバー:掻き上げ操作

スチールバー:側面を用いた切削

※髄床底は天蓋よりも暗い色調を示すことを指標にする

 

④ろう斗状拡大

 CAP3(無注水)(モード:ENDO)(パワー:5)

ストレートアクセスラインの形成

 ファイル挿入して確認

 

⑤穿通

 Cファイル(こし強い・太さは#10と同じ)・#10・#12がずぼずぼ入る

 90°以上はリーミングしない

 

⑥根管長測定

 #15で根管長測定

 測定値-0.5~1.0mm

生理学的根尖孔(=根尖狭窄部):歯周組織の創傷面積や根管充填材の歯周組織への接触面積が最小、過剰な根管充填が避けられる

 

⑦根管拡大

 ルーティー(注水)(モード:ENDO)(パワー:1)

 #25・#30・#35・#40で根管拡大

根管清掃のゴール

⑴最初に抵抗を感じたサイズから2~3サイズ拡大

⑵ファイル先端への白い象牙質削片の付着

⑶洗浄液が汚れていないこと

 

手用ファイル操作

⑴根管内を洗浄液で濡らす

⑵強い力を加えない

⑶進みづらい時は前のサイズに戻る

⑷器具交換の度に根管洗浄

⑸刃部をアル綿で拭う

⑹プレカーブの付与

 

ステップバック法:彎曲根管の根尖部の直線化を避けることを主眼に考案された方法

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最初に抵抗を感じた号数から1~2サイズアップ(=MAF マスターアピカルファイル)

 サイズアップ(作業長より短い)↔MAF(作業長)の操作(根管の目詰まり予防)

 

レッジ、ジップ、穿孔の予防

⑴ろう斗状拡大後に根尖部を形成する

⑵ファイリング主体

⑶プレカーブの付与

⑷ステップバック法やクラウンダウン法

⑸過度に根尖部を太くしない

⑹Ni-Tiファイルの使用

 

⑧洗浄

 ケンミックス(抗菌作用・有機質溶解作用)・EDTA(無機質溶解作用(スミヤー層除去))

 ルーティー(無注水)(モード:ENDO)(パワー:1)

 

⑨貼薬

 水酸化カルシウム(抗菌作用(強アルカリ性)・抗炎症作用(リポ多糖の加水分解))

 ルーティー(無注水)(モード:ENDO)(パワー:1)

 

⑩仮封

 キャビトン

 

歯内治療学 第4版